京大生の受験術指南
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浪人体験記 前編



浪人体験記 前編

不合格体験記で書いたように、あきは京大理学部を落ち、浪人生になりました。

浪人が決まったとき、あきは茫然としてしばらくの間、何もやる気が起きなかったです。

自分の中では、やるべきことはやりつくした上で挑んだ入試でしたので、もうこれ以上受験にむけて学ぶことはない、これから何て無駄な一年になるのだろう、と心底落ち込みました。(この当時は本気でそう思っていました。次第に改心していくのですが。。。)

あきとしては、これまで基本的に独学でやってきたので、浪人してからも特に予備校など通わないで、宅浪をしようと思っていました。しかし親は、自宅にいるんじゃなくて予備校に行きなさいというのです。たしかに、親としては息子がどこにも学校に通わず家にいたら、怠けて駄目になってしまうんじゃないかと心配するのは当然です。

親の金で浪人させてもらうあきとしては、これに従わざるを得ず、半ば強制的に予備校行きが決定してしまいました。

予備校は地元にもいくつかあったのですが、やはり大手のところがいいだろうと京都にある某大手予備校に通うことになりました。(お金を出してくれた親にはほんと感謝です。)

こうして4月になり、図らずもこのような形で京都に引っ越してくることとなったのです。予備校の第一日目、はじめて校舎に行ってみると、わんさかと学生たちがいました。あきの中では、浪人って孤独でひっそりとしたものだというイメージがあったので、なんだか拍子抜けしてしまいました。みんな浪人生なんだ〜と思うと、集団心理でしょうか、なんだか元気が沸いてきました(笑)。

あきと同じ高校から来ている友達も数人いることが判明したり、新しく友達もできたりで、しだいに浪人生活にもなじんできました。地元の友達からは、誰々が他にも浪人しているといった情報が伝わってきて、親しくしていた友達が結構浪人していることがわかったりで、なんだか心強くなったのを覚えています。


友達もできて、はじめのうちはあきも予備校に楽しく通っていました。しかし、しだいに予備校の授業が退屈になりだしたのです。というのも、予備校の授業は(当たり前ですが、)高校の総復習をメインに進められたからです。その上、もともと授業を受けるのがあまり好きではなかったあきは、だんだんと休みがちになっていったのです。


<つづく>


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