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2.受験術
あきは受験において、理科は物理と化学を選択しました。それぞれについて受験術を紹介していきます。
時間配分
京大の理科は2科目選択で、時間は2科目合わせて150分だったと思います。
あきは物理・化学を各60分で解く訓練を積みました。つまりこうすることで、30分間の時間の余裕を作るのです。数学編でも述べたようにこれは見直しの時間を確保するためです。
あきは一浪後の受験で、この30分の時間的余裕によって大きく救われました。このときの受験体験談はまた別の機会にお話しますが、この30分があるのとないのとでは大違いです。
物理
京大の物理は、結構特徴的な出題方法だと思います。その出題形式は、毎年、文章形式で途中穴埋めをしていくというものなのです。
この出題形式では、ある意味出題者が答えを誘導してくれるので、突拍子もない問題は出ませんでした。素直に文章の流れに従ってゆけば、基礎的な知識を持っていれば解ける問題ばかりであったと思います。
ただ、この出題形式では注意しなければならない点があります。答えを数学のように文章でつづるのではなく穴埋め形式なので、はじめの方でケアレスミスをすると芋づる式に間違った解答をしてしまうのです。また、文章で答えをつづっているのではないので、採点者は単なるケアレスミスで間違ったのだと気づくことは出来ず、部分点なども与えてくれることはありません。
ということは、なんとしてもケアレスミスは防がなくてはなりません。そこで、あきが考え出した受験術は先ほども述べた試験時間75分を60分で解ききるというものです。比較的問題はやさしいと思うので、60分で解ききるのは訓練すれば可能だと思います。
こうすることで見直しをする時間が取れ、あきはケアレスミスをすることがほとんどなくなり、安定した高得点を維持することが出来るようになりました。
化学
毎年、大問が4題出題されており、無機、有機が半々の割合で出ています。化学は結構暗記する要素が大きいので、日ごろから化学式や有機化合物の構造などをチェックすることを怠らないことが肝心です。
この暗記の仕方はただひたすら暗記するのではなく、その背景だとか、何でこの構造になっているのだろうと考えながら、しっかり理由づけて覚えるのが重要だと思います。そうすることで、個々の暗記したものが結びつき、実戦でどんな形式の問題を出されても、力を発揮できるのだと思います。
化学も60分で解く訓練を積みました。大問各15分で解きます。もちろんわからない問題もでると思いますが、そのときは、時間をかけるのではなく後回しにして、出来る問題から解きます。
最後に
物理も化学もやはり意欲的に日ごろから問題を解くことが、何より実戦で力を発揮する秘訣だと思います。
あきは過去問を中心に問題を解きまくりました。すると、ある時点から出題される問題というのが、すべて網羅できたなと感じるときがやってきます。つまり、どんな問題が出ても、前に解いたことがある種類の問題だとカテゴリー分けが出来てくるのです。
こうなったとき、もう理科は得点を稼げる科目になっているのではないでしょうか。
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