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大学入試はある種のゲームである。
もちろん進路を決めることを遊び感覚で適当に決めろなどといっているのではないです。
ここで言っているのは、試験自体の話です。
試験というのはいかに点数をとるかのゲームです。これは間違いない。
そこには、コツや定石があり、もちろん基本的な知識をつけるという努力も必要とされます。
受験生は限られた時間で準備をし、入試に挑みます。
そして、その限られた期間で、どれだけ隠されたコツや定石を身に付けることができるか、どれだけ着実に知識を身につけることができるか、といったことが入試に受かるか落ちるかを決めるのだと思います。
また、大学側はこうした『限られた期間で、ある一定の成果をあげられる人間』を求めているのだともいえると思います。
なぜこのような能力を大学側は求めているのでしょうか。
それは、この『限られた期間で、ある一定の成果をあげられる力』というのは、今後どの世界にいっても必要となる能力だからです。研究者になるにしても、会社員になるにしても、事業家になるにしても、そこで行う仕事というのはまさに『限られた期間で、結果を出す』というものです。
このような意識をもって受験勉強をすれば、学習内容が退屈だなんて思わないのではないでしょうか。だってすべてはゲームなのだから。みんなが同じ土俵の上に上がって真剣勝負をするというゲームです。そういう意味ではサッカーや野球と根幹は同じです。
全国の受験生とこの真剣勝負のゲームで、全力を出して戦うか。それとも、そもそも土俵に上がらず傍観するか。もちろんその選択は個人の自由です。
しかしゲームをやるなら真剣にやらなきゃ自分が一番つまらないですよね。サッカーや野球の試合でも、真剣勝負をするから楽しめるのです。
青春のいい時期に、この濃いゲームに真剣に参加するのもなかなか良い体験になると思いますよ。
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